より高効率・高性能な、より環境に優しい次世代型船舶を開発する
二重反転プロペラ(CRP)

推進効率の向上を達成
二重反転プロペラ(CRP:Contra-Rotating Propeller)とは、同一軸上前後に取り付けた2基のプロペラを互いに逆方向に回す省エネ技術のことです。これにより、前プロペラで損失される回転流のエネルギーを後プロペラにより回収し、推進力に変えることにより推進性能が向上します。現在、VLCCや電気推進船で採用され、省エネ技術、環境負低減技術として注目されています。
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IHI-SPBタンク

IHI-SPB方式タンク
波浪中の動揺下での高い安全性を実現
IHIは、国際海事機関(IMO)の定める液化ガス運搬船に関する国際規則(IGCコード)における「タイプB」貨物タンクの要求を満足する自立角型方式タンク(IHI-SPB:IHI Self supporting Prismatic Shape IMO type B)と、このタンクを搭載するLNG船の技術を独自に開発し、1985年に完成させました。IHI-SPB方式タンクは、精密な強度解析と疲労・破壊解析に基づく設計と、徹底した工作精度及び溶接品質管理によって、極めて高い構造信頼性と安全性を実現しています。
IHIMUはこのIHI-SPBタンクの利点を生かした浮体として、2004年11月 SANHA LPG FPSOを建造、引渡しました。現在、世界中でLNG FPSO(FLNG)を使った開発プロジェクトが計画されており、IHIMUはその受注を目指しています。
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SSTH型船型開発

大型の船舶に適した高速船型
SSTH型船型(Super Slender Twin Hull、超細長双胴船)はフェリーやRo-Ro船といった比較的大型の船舶に適した高速船型で、モーダルシフト(陸上から海上への輸送モードの転換)の実現を目指してIHIMUが独自に開発した技術です。
環境負荷低減船

eFuture 13000C(概念設計)
環境負荷・燃費ともに30%低減を実現
環境負荷30%低減、燃費30%低減(従来船との比較)を実現した画期的な環境負荷低減船を開発しました。
環境負荷低減コンテナ船(eFuture13000C)は、新たに開発した2軸船型(ツインスケグ)や省エネ対策のための付加物等の採用による推進性能の大幅な向上、プラントシステムの効率向上に加えて、太陽光パネルを採用した自然エネルギーを大容量蓄電池に充電するなどの様々な工夫を行っています。
eFuture310T(概念設計)
eFuture 56B(概念設計)
環境負荷低減型タンカー(efuture 310T)、環境負荷低減型ばら積船(eFuture 56B)も同様に、2機1軸改良型二重反転プロペラや省エネ対策のための付加物等の採用による推進性能の大幅な向上、主機廃熱回収や波浪中抵抗・風圧抵抗を抑えるホエールバックバウの採用など、低速船の機能を満たす工夫を行っています。
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電気推進内航CRP船

燃費改善、CO2などの排出量低減による環境負荷低減を実現
二重反転プロペラ(CRP)は2つのプロペラを互いに反転させることにより、水中に生じる水流のねじれを解消し、船の推進効率を向上させます。これに電気推進システムと最新の船型を組み合わせて建造した内航船は、次世代内航船と呼ばれ、燃費改善はもとより、CO2, NOx, SOxなどの排出量低減による環境負荷の低減にも寄与しています。
プラグイン電気推進船

ゼロエミッションの実現へ
IHIMUは、電気推進船の建造実績と独自保有の船舶技術を基に、環境負荷ゼロ(ゼロエミッション)を目指して、リチウムイオンバッテリー等の高性能二次電池を利用したプラグイン電気推進船 “ZEEPS(Zero Emission Electric Propulsion Ship)”として、平水域近距離フェリーの概念設計を完了しました。
現在、この船に適用できる舶用大容量バッテリー装置や充放電制御装置などの機器の試作および検証実験などを行って、実現に向けた取組みを展開しています。
充実した水槽試験設備とCFD
強力な流体設計ツール
船舶・海洋構造物などの開発は、縮尺模型を用いた水槽試験とCFD(数値流体力学)を併用して効率的に実施されています。船型試験水槽、運動性能水槽、キャビテーション水槽等の充実した水槽設備の他、粒子画像流速装置(PIV)の導入により従来は不可能であった詳細な流場の計測が可能となっています。また、CFDにより船体やプロペラ、各種省エネ装置の流力性能を精度良く推定する事が出来、いずれも強力な流体設計ツールとして活躍しています。
船型試験水槽
粒子画像流速システム(PIV)
CFDによる省エネ装置の性能解析例
コンテナ船造波改良
CFDと最先端の解析技術で最適な船型開発
コンテナ船やカーフェリーなどの高速船では、高い輸送効率を維持しつつ造波抵抗を小さくすることが重要になります。このためにCFD計算や波形解析を利用して船型最適化を行っています。
改良型
従来型
構造安全シミュレーション

波によるコンテナ船の振り応力分布解析
高度解析システムによる最適な設計
構造物の安全を確保するためには、船体への作用荷重を合理的に推定し応答を精度良く求めて、適切に評価する技術が必要です。
IHIMUでは長年培った技術解析システムを駆使し応力レベルを確認しながら、最適な構造設計を進めています。
海洋構造物の強度・疲労評価

高精度構造解析技術で信頼・安全を実現
SANHA LPG FPSOの設計において、IHI-SPBタンク設計で培った高精度構造解析技術を、船体構造および上甲板上のプロセスプラント構造物の設計にも適用し、海洋構造物全体としての高信頼性・安全性を実現しています。
3D-CAD あじさい

設計・生産効率の向上
IHIMUが独自開発した造船用コンピュータ支援設計システムです。船舶の機能設計、詳細設計、生産設計などの統合設計を可能にする本格的CIM(Computer Integrated Manufacturing)システムであり、設計品質の向上や設計作業の効率化だけでなく、生産性の向上も可能にしました。
自動線状加熱曲げ加工装置(IHIMU-α)

匠の技を自動化
曲がり外板の複雑な3次元曲げ形状を高周波加熱を利用した線状加熱技術で自動加工する装置です。匠の技を解析し、最新のロボット技術、センサー技術及び解析技術を組み合わせ、「技能の技術化」を実現した最先端の加工装置であり、IHIMUの「オンリーワン製品」として外販にも対応します。

